現代の食べ物は加工品が増え、食感を良くするために添加物などで調整することにより
本来の食べ物の食感が失われてしまっています。
日本人は、弥生時代(縄文時代後期)から江戸時代にかけて玄米を食べていたようですが、
江戸(元禄)時代になって白米が登場してからも、昭和の初期ぐらいまでは分つき米
を食べていました。
現代では、好んで食さないと玄米や分つき米が食卓に上ることは無くなっています。
子供の好物といえば、カレーにハンバーグ、スパゲッティといった噛まなくても食べられる
ものばかりです。
親は、食器を早く片付けたいので「早く食べなさい」と子供にいったり、外出先では
静かにさせたくてキャンディーを与えたりしてしまいます。
よく噛むことは脳へ刺激を与え、唾液の分泌も促されるので消化・吸収にもよく、
顎の骨や筋肉も発達し、満腹中枢を刺激して肥満の予防にもなります。
食事の時間は、ただ食べるだけでなく、どのような食材を使っているのかとか、
料理をするにはどんなに手間がかかるのかを子供達に知ってもらうためにも
準備の段階から十分に時間をとってあげたほうがよいのだろうと思います。
また、朝食の欠食率は、小学生(5年)で約16%、中学生(2年)で約20%、
20代男性に限っては約30%にも上るそうです。
朝食を抜くと、1回当たりの食事量が多くなり、過食につながる可能性もあるため、
肥満などの生活習慣病になるリスクも高くなります。
こういった食習慣の乱れは、心とからだに与える影響が大きいので特に気をつける必要が
あると思います。