この患者様は、右上の中切歯(矢印の歯)を白くしたいということで
おみえになりました。
この歯は天然歯(自分の歯)で、しかも生活歯(神経が生きている歯)ですので
ホワイトニングをすることはできますが、その両隣の歯がすでに差し歯になっていて、
しかもそれぞれ色が違います。
このような場合、気になっているところだけを治療しても、色や形はどこの歯に合わせるのか
というところで、全体として満足のいく結果に仕上がらない場合があります。
差し歯はホワイトニングで白くできないので、基本的には作り直しが必要になります。
結局、気になっていた歯をセラミッククラウンにし、両隣の3前歯のセラミッククラウンを
作り直しをすることにして、合計4本のセラミッククラウンでの治療になりました。
側切歯はずいぶん前に治療されたようで、歯と歯茎の境目が黒く露出していました
(ブラックマージン)が、セラミッククラウンを作り直すことによって
とてもきれいになりました。
キレイな状態で長く使っていただけるように、お手入れ頑張ってください。
S様、たいへんお疲れ様でした。